研究テーマ

生型砂特性の把握と管理技術

趣 旨

生型造型法における基本技術である“生型管理技術”という切り口から、造型技術・砂処理技術・管理技術・ライン操業方法・試験評価技術・材料・等を幅広く取り上げながら、現在の技術水準を明確にするとともに再構築を目指し、国内鋳造産業の将来を担う生型砂管理技術の提言に結び付けたいと考えています。

研究部会への誘い

本研究部会は、上記の趣旨を基に、研究活動を続けています。毎年4~5回の研究部会を開き、4件/回程度の研究発表が行われています。

現場の実操業と関係する研究発表が多いため、毎回活発な質疑応答が行われています。

研究期間が終わると、研究成果をまとめて研究報告書を発行します。また、「鋳造工学」にレビューとして投稿し、全国講演大会にてオーガナイズドセッションを開催する予定です。

ご興味のある方は、気軽にご連絡頂ければ幸いです。

研究部会の歴史

「日本における鋳型および鋳型材料に関する本格的な研究は、第二次大戦後、飯高一郎早大教授など多くの研究者・技術者による米国技術調査を踏まえて、基礎産業としての鋳造業を立て直すことから始まりました。

1950年に学振24委員会鋳物砂研究委員会(委員長:鹿島一郎早大教授)、ほぼ同時期の1951年に鋳物協会(現 日本鋳造工学会)東海支部鋳物砂研究会(会長:鹿取一男博士(名工試))が発足しています。

さらに、1955年に鋳物協会本部に鋳物砂部会が開設されました。この部会を母体として、1961年に特殊鋳型部会が分離独立し、1973年に金森正弘博士(金森メタル㈱)を委員長として「生型研究委員会」が新たに設立されました。

本生型研究部会はこの委員会をルーツとして常設研究委員会として今日まで活動を継続してきた由緒ある研究部会です。

橋本邦弘 部会長は「生型管理技術の再構築」をテーマとして掲げ、2010年10月より2015年3月まで活動を行い、引き続き、佐藤和則 部会長が「生型管理技術の再構築Ⅱ」をテーマとして活動してきました。2018年4月からは前田安郭 部会長が「生型砂特性の把握と管理技術」をテーマとして活動しています。

参加メンバーは、2015年4月時点で、企業32・公設2・大学3・その他5の総計42の委員となっています。